風俗なんて久しぶりだな。薄給でも俺は毎月、ボクシングプレイの風俗へ行く。生活に

支障が出るか出ないかの料金がかかるが、精神の均衡を保つにはこの趣味以外に考え

られない。

 

「あらいらっしゃい」

オーナーが店に入るなり声を掛けてくれる。伊達に常連やっているワケではない。

しかし美人なオーナーだよな、スラッとして背が高くてキリッとした美人だ。

この人ともプレイ出来ないかなといつも思う。でも本命は……。

「今日もクミちゃんにする?」

「うん」

俺の本命はクミちゃんだ。ああ彼女になってくれないかな、彼女からプレイを金で

買っている身分で彼女にしてくれなんて言えないからなぁ……。ま、あきらめよう。

俺は先に料金を払うとクミちゃんのルームへと向かった。

しかし儲かってるんだろうな、綺麗な店だ。廊下に敷いてある絨毯も綺麗に掃除を

されているようだ。試しにドンドン踏みつけてみたがホコリひとつ立たない。

ニッチな業界が故に1プレイの単価が高いからかもしれないな、もう一度言うが

普通にサラリーマンをやって5年の俺の月給、それは決して多くはないが生活

して趣味に多少つぎ込んでもまあ問題ない。フィギュア買ったりとかゲームソフト

買ったりとね

それが出来ない程に圧迫されるような価格設定なのだ、ここは。

 

 まあいい、クミちゃんの部屋はここか。とりあえずノックをコンコンと

「はいどうぞ〜」

うん、クミちゃんの声だ。今日もぶっ飛んだプレイを考えていてくれてるかな?

期待に胸を膨らませて俺はドアを開ける。

 

「よう!」

相変わらずボーイッシュだ。故にさっぱりした性格なのでそれが堪らない。

俺個人的には乙女の恥じらいというのはあまり好きでは無い。

とはいえ性に関わる行為を冷めてされてもそれはそれで嫌だが、クミちゃんは

その辺りの塩梅を非常に上手く使って俺を興奮させてくれる。

そしてさっき「ぶっとんだプレイ」と言ったが、それは彼女の独創性だ。

たまに紙一重な場合があるが、毎回楽しみで堪らない。

 

「ケンスケ、ほら、前回来たときにマウスピースしたままフェラしてくれって言ったろ?」

ほら来た来た。

「あ、ああ。思ったよりマウスピースで擦られると痛かった。

「そういう訳で、ほら、見ろ」

クミはマウスピースを既に銜えており、にちゃりと音を立てて少し口からはみ出させた。

「柔らかいオナホの素材で作ったんだぞ! 特注でなっ!」

「特注って……ある意味お前凄いな」

「そりゃあ、ケンスケをイかせる為だからな、絶対、貯めて来ただろ」

「ストレートに聞くな……まあオナ禁は俺にとって基本だからな」

「じゃあとりあえず最初に一発抜いとこう。オナホマウスピースの威力を知りたいしな」

「威力って……フェラは最後がいいんじゃないのか?」

「あほ、最初に最新式の武器で思い切りイかないと導入した意味が無いだろうが」

「そんなもんか? じ、じゃあとりあえず俺もボクシングの格好に着替えるから……」

ここまでしてもらっていたのか、俺はいつも通り、全裸に赤いグローブだけを装備する。

赤、所謂格が上という意味。男勝ちが好きだからな、俺は。

 

 クミちゃんが思い切り口を開いている。えーと……俺はどうすれば?

「ほら、クチ開いてやってるんだから突っ込めよ」

「あ、いいのか」

「ほら、チ○ポを早く突っ込め、勃起させろ」

「待て、想像以上のシチュエーションにちょっと付いていけていない」

「なんだ、ボクシング要淫語責めでも久しぶりにやってやろうか?」

いちいち俺の弱点を付いてくるな。

 

「オナホの素材はツバを物凄く吸うから、短時間の装着だけでベチョベチョのグチョグチョになるぞ?」

「た、確かにそういう素材だな、柔らかいタイプは」

「そして柔らかい。私のクッサーいマウスピースでチ○ポを擦って唾まみれのベトベトにしてやる」

「そ、そうなるな」

「ほら立った。ケンスケはこういうの好きだからな」

「で、突っ込んでいいのか?」

「来いよ、遠慮するな、上はやわらかーいオナホマウスピースで下はベロだ。思い切って突っ込んでも

柔らかく包み込んでやる。そして」

「そして?」

「過去に無いほどにザーメンをチ○ポから吐き出させてやる。キンタマが空になってザーメンの

生産が追いつかないまでなっ!」

俺の中で何かが弾けた。

勢い良く俺のモノを突っ込んだ。その瞬間生暖かい感触を感じ、そして驚くほどの柔らかさを実感した。

しょっぱなからオナホにローションをたっぷり垂らして擦る時のヌチャヌチャした音がする。

「どふだ、どふだ」

どうだ、どうだと言ってるんだな、はっきり言って最高だ。

青いボクシンググローブで握られているだけで前は興奮していたのに

ここまでしてくれるとは……。

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

 

 

「ぷはっ、お前は几帳面にチ○ポ洗ってるんだな、私のツバの方が臭そうでヘコむな」

「それがいいんじゃないか。お前の臭っさいツバでもっと続けてくれよ。

「おう!イカせるぞ!」

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

グチュ

「やべ、出る……」

あまりの気持ちの良さに、最初にペニスが体内に縮こまる感じがした。ギュゥゥゥゥゥと収縮する感じだ。

そして脳が「よし! 出せ!」と命令した瞬間に

どぷっ! どぷっ! どびゅっ! どぷどぷどぷどぷどぷどぷどぷ!

「うはぁっ!」女のように喘いでしまう俺。

「んっ、ん……」

クミが全てを吸い出して飲み込んでくれている。

どぷどぷどぷっ!

止まらない。

ゴクッ、ゴクッ。

エロい。喉を鳴らして俺のザーメンを一騎に飲んでいる。

 

 

 俺は腰が抜けてその場に座り込んだ。

「ぷはぁっ、はぁっ、はぁっ、ケンスケ、すげー出したな」

「お前も頑張って良く飲んでくれたな」

「ケンスケのならいくらでも飲んでやるさ、オナホマウスピースは破壊力抜群だったな」

「ああ、凄かった……」

「なあケンスケ?」

「何だ?」

「そろそろ試合しないか?」

「そういえば30分プレイだったっけ」

「そうだ。殴ってこいよ。まだ見たいモノがあるだろ?」

「見たいモノ?」

「そう、私がマウスピースを吐いた時だ」

「?」

「馬鹿か、考えろ。極限に柔らかいマウスピースだぞ? それにぐちょぐちょだぞ?

お前のザーメンは喉まで先端を持ってきて飲んだからまだマウスピースはツバ以外混じりっけ無しだ、それが

どのように跳ねるか気になるだろう?」

やっぱりクミは分かっている。そこは重要だった。

「さあ来いケンスケ!」

「おう!」

俺は立ち上がってクミへ殴りかかった。

グシャッ! グジュゥゥゥゥ。

フックの決まる音、そして唾液が混ぜられるような卑猥な音がする、、マウスピースは盛り上がる、だが

その柔らかさ、粘着度の問題か口からは吐き出されなかった。

クミちゃんも打ってくるが、俺はガードで全て防ぐ。決して彼女はスポーツ万能タイプでは無いのだ。

グシャッ! グシャッ! ぐちゃぁぁぁぁっ!

「ぐぶじゅっ……」

クミが大量のツバを吐き出した。

ここは幾ら殴っても良い。顔が腫れ上がるまで殴っても許される。

だから値段が高いのだが。

殴る、殴る。

ボディは今日は狙わない。クミちゃんのマウスピースを吐き出させる事だけに集中する。

左右にフック、フック!

徐々に腫れ上がる彼女の顔面。

吐き出せ! 吐き出せ! 本来吐いてはいけない大切なものであるはずのマウスピースを。

どのように跳ねるのか、匂いがするのか。

殴る、殴る、殴る!

打撃音よりヌチャグチャという音の方が大きくなって来た。

吐けっ! 吐けっ!

それを見たら多分俺は……触られずともイってしまうだろうな。

 

そして

 

「げぼあっ……」

 

クミの口からオナホマウスピースが吐き出された。

想像以上だった。弾む段階で物凄く歪に歪み唾液をまき散らす。

そして跳ね上がると形は戻る。

そして落ちて歪む。

柔らかくてグチャグチャだ。

俺はクミに大事なモノを吐かせた。それは吐いてしまうと恥ずかしいもの。

他人に唾液の塊を見せつつ口腔の匂いを振りまく臭いもの。

正直、もう出ないと思ったザーメンはペニスからほとばしり出た。

「くっ……クミ、好きだっ!」

俺は思わず叫んでしまった、あまりに気持ち良く、気持ちが素直になりすぎて……。

だがクミの耳には届かなかったようだ、反応が無い。良かったような残念なような……。

 

 

 今日はどうだった?

帰り際にオーナーが尋ねてきた。

「やっぱりこの店最高だわ」

俺は素直にそう言って店を後にした。

 

しばらく街をぶらつく。

さて来月の給料までオナ禁でもするかな。なんだかプレイが終わると虚しいものだ。

お金を払った対価にプレイする。それだけの関係。

「あーあ、まあしゃあねえよなぁ」

俺は呟いて帰ろうとした。

 

「この先にさ」

クミの声がしたので俺は後ろを振り向いた。

「この先にあるカフェの苺ショートはシンプルでいて絶品なんだ、絶品だぞ? 本当に」

「クミ、お前顔がボッコボコなのに、それに仕事は……」

「うるせぇな、若いんだからちったぁ私も可愛がれ、なあ、連れてけよぉ、おごれよぉ!」

クミが俺の腕に腕を絡めてきた。

 

「二つとか食うなよ?」

俺が言うと

 

「一つでいいんだ、ささやかだが、それが私の幸せのような気がするんでな」

 

そう言って、クミは腫らした顔で笑った。